今や新人アーティストの登竜門、スペースシャワーTV主催イベント「スペースシャワー列伝 第135巻 ~奏航海(かなでわたる)の宴~」終演!ライブの模様は12/12(火)23:00~放送!

日本最大の音楽専門チャンネル「スペースシャワーTV」は、 11/3(金祝)にライブイベント「スペースシャワー列伝 第135巻 ~奏航海(かなでわたる)の宴~」を新宿LOFTで開催いたしました。
「スペースシャワー列伝」は「ライブハウスを中心に活躍するインディーズアーティストや、ビデオクリップのないアーティストを、ライブを通してその魅力を全国の視聴者に伝える」というコンセプトの元、2001年よりスタート。今では、新人アーティストの登竜門とも言っていただけるイベントとなりました。

それぞれクセになる魅力を持ったアーティスト達が 音楽の大海原を渡って辿り着く、ニュー・ミュージック・シャングリラへといざないました。
このイベントの模様を12月にスペースシャワーTVで特別番組としてオンエア!
放送日時:<初回>12/12(火)23:00~24:00 <リピート>12/23(土)26:00~、12/25(月)26:00~
視聴方法:http://sstv.jp/howto/
-イベント概要ー
スペースシャワー列伝 第135巻 ~奏航海(かなでわたる)の宴~
■出演:CHAI /ドミコ / 2 /パノラマパナマタウン / teto(Barstage出演)
■日程:2017年11月3日(金・祝) OPEN 17:45 / START 18:30
■会場:新宿LOFT
■主催・企画:スペースシャワーTV
■運営:ディスクガレージ
■スペースシャワー列伝HP:http://www.spaceshowertv.com/retsuden/

新しい世代のミュージシャンを発掘するスペースシャワー列伝主催のイベント「スペースシャワー列伝」の第135巻が“奏航海(かなでわたる)の宴~”と題して、新宿LOFTで開催された。出演は2、パノラマパナマタウン、CHAI、ドミコ、teto(Bar Stage出演)の5組。既存のジャンルのなど軽々と超えて、それぞれ異なる理想を持ったバンドたちがその個性をぶつけ合う一夜は、新しい才能の閃きに驚かされる興奮に満ちたものだった。

「僕らは過去を乗り越えていくことがテーマです」。そんなふうに自己紹介をしたのは、元The SALOVERSの古舘佑太郎(Vo/Gt)らによる新バンド2(ツー)。結成から半年というフレッシュなバンドゆえに、1曲目の「ケプラー」から、いまバンドを組まずにはいられなかった衝動がこれでもかと溢れていた。「土砂降りの雨が降った街」や「急行列車」など、USインディーのにおいを引き継いだポップでパンクな楽曲たちは、曲を追うごとに熱を帯びていく。祭囃子が鳴るような「ロボット」で変化球も交えつつ、30分のステージで全10曲を畳みかけるタイトでスピード感のあるステージが彼らの持ち味。眩しい太陽や汗のにおいを感じさせる、青くて泥臭いサウンドがその場所に深い爪痕を残した。

“そーとーヤバいぜー”と自分たちを紹介する「PPT」をSEにしてステージに登場したパノラマパナマタウンは、1曲目の「リバティーリバティー」から、早口のラップを捲し立てる岩渕想太(Vo/Gt)が最前列の柵のうえに身を乗り出し、マイクなしで吠えるように歌う、ハイテンションなスタートダッシュを見せた。「今日は500人とひとつになり来ました!」。そう宣言した「パノラマパナマタウンのテーマ」のあと、陽性のガレージロックにめいっぱい皮肉を詰め込んだ「エンターテイネント」など、鋭利な言葉でザクザクと切り込んでいく。クライマックスは「世界最後になる歌は」。岩渕がフロアに降り立ち、強引にオーディエンスを巻き込んでいく様は、新時代をアジテートするバンドの貫禄が備わっていた。

唯一Bar Stageに出演したのは4人組ロックバンドteto。革ジャンスタイルのボーカル小池貞利(Vo/Gt)が、「俺らだけBar Stageだけど、ここでしかない盛りあがりがあるから!」と叫ぶと、往年のパンクシーンへの憧憬を全開にしたパフォーマンスで、その場所に汗と笑顔の熱狂を生み出していった。「高層ビルと人工衛星」を皮切りに、性急なビートと、まるでマイクに噛みつくような小池の熱唱が大きな喝采を呼ぶ。「今日のことも、こんな日があったって思い出すかもしれないし、思い出さないかもしれない。そういう事実だけが美しいと思います」。そんな小池の言葉とともに届けたバラード曲「忘れた」には、言葉にならない何かをロックのなかで必死に掴もうとするtetoのロマンが刻まれていた。

真っ暗なステージに電球を手にしてステージに現れたのは、“ネオかわいい”で話題のガールズバンド、CHAI。ブラックミュージックへの深い理解を感じさせるファンキーなグルーヴのうえを、マナ(Vo/Key)とカナ(Vo/Gt)のラップが不可思議なバランスで絡み合う「Sound & Stomach」からライブはスタートした。「ヴィレヴァンの」では、ときにキュートに、ソウルフルに、セクシーに声色を変えながらフロアを惹き込んでいく。マドンナの「マテリアル・ガール」にのせた宣伝ソング、マイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」にのせた自己紹介、「ボーイズ・セコ・メン」の前振りで見せた同時通訳ネタなど、ユーモアのセンスも持ち合わせた彼女たちはエンターテイナーとしても素質も抜群。ラストの「sayonara complex」まで、我が道をゆくパフォーマンスで強烈な存在感を放っていた。

トリを飾ったのはさかしたひかる(Vo/Gt)と長谷川啓太(Dr)からなるふたり組ドミコ。1曲目の「こんなのおかしくない?」を皮切りにドラムとギターのみという最小限の編成にも関わらず、さかしたがルーパーを駆使することで過不足のないロックンロールを生み出していく。「時間がないので、どんどんやっていきます」。MCは手短かに「まどろまない」など、ガレージロックをルーツとしたサウンドのうえで、メロディとラップの中間を行き来するような、さかしたのシームレスなボーカルが不敵に響き渡った。メロウなグルーヴにファルセットをのせた「ロースト・ビーチ・ベイベー」で本編を締めくくったドミコ。アンコールの「くじらの巣」まで、1曲のなかにアイディアをたくさん詰め込み、次々に様相を変える音像にソングライターであるさかしたの飽くなき探求心を感じるステージだった。

この日、ステージに立った新人ミュージシャンたちは、いずれも2010年代のニューミュージックとでも呼ぶべき、斬新なやり方で音楽と向き合っていた。この場所から、彼ら、彼女らが切り拓いてゆくであろう、新しい音楽シーンはかつてないほど自由だ。